2010年10月17日

おおらかな日本の性風俗と教会



  私の住んでいる長崎県は、経済や産業、ある

いは賃金などに関わることでは、常に47都道府

県の最下位に近いところにいます。ところが数年

前、ある統計で、長崎県がダントツに一位だった

ことがあって、目を見張りました。それは
10代の

女性の堕胎率です。しかも良く見ると、私の住ん

でいる佐世保市を除いては、どの自治体もみな平

均に近いのです。佐世保市だけが突出して、長崎

県全体の数字を日本一にしているわけです。確か

に、私の小さな働きにも、それに関わる問題が幾

度かありました。


 


  高校卒業時の女子の性体験率が、東京ではま

だ50%になっていなかったのに、長崎県では

70%近くになっていました。これは今後もます

ます加速していくのだろうと思います。社会にお

ける性産業の隆盛、学校における性教育のあり方

など、たくさんの問題が関係していますが、いま

私が取り上げようとしている問題は、このような

状況の中にあって、私たちの教会はどう対応して

いくかと言うことです。


 


   17
世紀の厳格な清教徒や敬虔派の流れを汲む

キリスト教。あるいは、
18世紀のしっかり者のメ

ソジストの精神を受け継ぐキリスト教。さらに
19

世紀の、「罪罪罪罪」と厳しく罪を糾弾し続け

た、ホーリネスの伝統を引き継いだキリスト教。

それが私たちのキリスト教です。ある意味でそれ

は素晴らしいことでしたが、様々な弊害もありま

した。

 



  なにもかも罪と断定し、排斥して寄せ付けな

いのが、私たちの教会のイメージになってしまっ

たのも、弊害の一つです。なかでも性の問題は

「嫌らしいもの」「汚らわしいもの」「触れては

ならないもの」「隠しておくべきもの」として、

教会は忌み嫌ってきました。明治の時代、下級武

士の倫理を受け継いだ「男女
7歳にして席を同じ

うせず」の道徳は、このキリスト教と「仲良し」

になることが出来ました。そのため、キリスト教

には清廉潔白のイメージが付きまとって来たので

す。

 



  ところが、「男女
7歳にして」の倫理は、も

ともと性に関しては非常に「おおらか」であっ

た、悪く言うと「しまりのなかった」日本の文化

の中では、武士階級の建前として僅かの期間存在

しただけで、深く根を張ったものではありません

でした。ですから、ひとたび上から押さえつける

力がなくなると、たちまちのうちに、元のおおら

かでしまりのない性文化に戻ってしまったので

す。現代の日本の性風俗は、そういう意味ではこ

とさら嘆くべきものではありません。ただ、教会

は保守的です。それに命をかけているほどです。

頑固に自分の伝統を守り続けているために、現在

の日本の性風俗の中にあって、対応できないでい

るのです。

 



  教会が性風俗に対して厳格な立場を保持して

いるのは、悪いことではありません。それは必要

でしょう。しかし問題は、教会が正しい聖書の理

解と解釈に立ってそのようにしているというよ

り、ただ自分たちの伝統を守っているに過ぎない

ことです。もう少し言うと、聖書には確かに性に

対して非常に厳しい教えがある一方、あたかも日

本古来の性風俗のように、「おおらか」で「しま

りのない」面も記されています。そのしまりのな

い性風俗を、厳格な神が許し、赦しておいでにな

ったという事実を見逃してはならないのです。。

 



  現在の私たちの教会の多くが神の厳格さを教

え、自分たちの教会もその神のご意思に従って、

厳格な立場を保持していると信じていながら、現

実には、氾濫する性に関わる問題には対応できず

に、ただ糾弾するだけに終わるか、目を背けて逃

避してしまっているのです。伝統に立つあまり、

本来自分たちが立つべき聖書を横に置いてしまっ

たのです。いま、どれほど多くの日本人が、性に

関わる問題で悩んでいることでしょう。教会に相

談に行って、牧師に叱られ、拒絶された人がたく

さんいます。はじめから牧師には相談できない

と、あきらめているクリスチャンがたくさんいま

す。

 


  伝統を大切にしている教会は、私たちの神が

罪に対しては限りなく厳しい神でありながら、あ

くまでも寛容な神であるということを理解できず

にいるのです。神の厳しさと神の寛容の接点が分

からないのです。伝統的に、神の厳しさを教える

ことが出来ても、聖書に立って神の寛容を教える

ことができないのです。

 


 性は、神によって造られた大切なものです。こ

れをどのように取り扱うべきか。いまの日本の実

情の中で、教会はどのように教え指導すべきか、

おいおい考えて行くことにしましょう。

 

                 つづく







posted by まさ at 09:33| Comment(0) | 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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